たまチャンの部屋HOME「土鈴の部屋」のメニュー ≫古墳にコーフン 古代・吉備の国

岡山県には全国第4位の大きさの造山古墳、第9位の作山古墳などの前方後円墳があり、 また、桃太郎伝説のルーツになる神話もあって古代の繁栄がしのばれます。 邪馬台国吉備説なんてのも唱える人もいます。そんなところでの古墳作品の展示販売に参加しました。

造山古墳土鈴 邪馬台国は吉備にあった・・・!?

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造山古墳(つくりやまこふん)は、岡山県岡山市北区にある古墳時代中期の巨大前方後円墳です。墳丘の長さでは全国第4位(岡山第1位)の大きさですが、宮内庁の管理ではないため墳丘に立ち入りできる古墳としては日本最大です。もっとも岡山の古墳を天皇陵に治定するのは色々都合が悪かったのでしょうが。 ところで、邪馬台国が吉備にあったとの説もあって、その説では造山古墳は応神天皇陵ということになるそうです。その真偽はともかく、五世紀中頃に大阪の仁徳・応神天皇陵に匹敵する規模の古墳を作れる勢力が岡山にあったということは確かです。

墳頂の人物は被葬者をイメージして、また前方部近くの高台には被葬者を想いながら古墳を眺めている人物を立たせました。東から朝日が昇り、西に影が延びる情景、巨大古墳の謎に思いを巡らせながらその一瞬の情景を切り取りました。

この土鈴は造山古墳ができた当時の葺石に覆われた姿を表現しました。人物は白い衣装と赤い衣装の二つのバージョンがあり、被葬者(吉備の勢力)が大和朝廷と同一勢力である場合は白色、逆に敵対勢力である場合は赤色(温羅=鬼のイメージ)です。あなたはどちらを選ばれますか? また、底部の鈴口は造山古墳とともに国の史跡に指定されている陪塚の中小古墳6基を示しています。

2014年3月作品

作山古墳土鈴  吉備の首長の大権力を感じる風景

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 作山古墳は全長286m、全国第9位、岡山県下第2位の規模を誇る前方後円墳で、岡山市の造山古墳(全国第4位、岡山県下最大)に次いで、5世紀中ごろに築造されたものです。

 丘陵を三段に整形加工した斜面と平らな面からなる墳丘は、現在草と木で覆われ一見山にしか見えませんが、築造当時は平らな面に5千本以上もの埴輪(はにわ)が立て並べられ、斜面には石が敷き詰められていました。

 古墳の樹木に覆われた現在の姿、葺石に覆われ埴輪が並べられた古代の姿、その対比を土鈴にしました。また、底面にはレンゲ畑に囲まれた備中国分寺の五重塔を描きました。吉備路の春景色が思い起こされます。

2014年3月作品

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