矢田寺は平安時代以降、地蔵菩薩を本尊とて地蔵信仰のメッカになっています。 本尊の地蔵菩薩(重文・藤原初期)像は、錫杖(しゃくじょう)を持たず右手は阿弥陀仏の印(胸の前で掌を外に向けて親指と人差し指で丸を作る。)を結ぶ類のない様式で「矢田寺型地蔵」と呼ばれています。境内には本尊と同じスタイルの「みそなめ地蔵」をはじめ江戸以前のものだけでも50体を越す石仏があるといわれています。