節分・大和の鬼
中国の秦の時代、「鬼」は災害や疫病と同義で、これを追い払う追儺(ついな)という宮中行事が節分の起源といわれています。日本でも鬼は一般的に邪悪なものとされ二月三日の節分には法隆寺や興福寺の「鬼追い式」で追い払われてしまいます。
逆に節分に全国から追い出された鬼を迎え入れるのが吉野山 金峯山寺 蔵王堂です。「福は内、鬼も内!」山伏が投げつける法力を持った豆によって鬼は平伏してしまいます。
ということで今月のタイトルは「大和の鬼」。土鈴になった鬼は厄除けの為に活躍してくれます。
大和郡山産の厄除け鬼鈴
奈良市の「万たろう」のオリジナルです。
天灯鬼 |
本物は興福寺の国宝館に常設展示されています。
展示の並びはこの絵とは逆で 右が天灯鬼、左が竜灯鬼です。 |
竜灯鬼 |
この二つの土鈴は興福寺国宝館の売店で売られています。「何時でも買える」と思って今まで買わずにいたのですがこのページを作る機会にとうとう買ってしまいました。
よく四天王に踏みつけられている「邪鬼(じゃき)」ですが、ちょっと改心してお利巧さんになると、この様な「灯台鬼(天灯鬼と竜灯鬼)」に出世します。
興福寺の節分行事(追儺式・鬼追い式)も多くの参拝者で賑わいます。