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いにしえの吉備王国のパワーを今一度!

「古墳カフェin吉備」の第2弾の出展作品です。

今回は吉備だけにこだわらず、大和・河内、さらにはエジプトまで。古代の力を感じてください。

世界一比べ(クフ王か仁徳帝か)

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世界一のピラミッドはエジプトのギザに築かれたクフ王の墳墓で大きさは高さ146.59m、底辺230.37m、体積260万立方mです。世界で一番背の高いお墓と言えるでしょう。

それと対抗できるのが大阪府堺市にある仁徳天皇陵古墳「百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)」で全長486m、高さ35.8m、体積140万立方mです。墓域面積は世界最大であるとされています。

その2つを重ねてみて大きさ比較をしてみたい。そんな思いを土鈴で実現してみました。 底面にはクフ王を示すヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)と勾玉を描きました。

ちなみに世界三大墳墓と言われるのはこの土鈴のクフ王墓、仁徳天皇陵古墳に加えて中国・西安にあり、兵馬俑でも知られる秦の始皇帝陵です。 秦の始皇帝陵は全長350m、高さ76m、体積300万立方mで、体積では1番です。

2015年3月作品

墓を護るもの(スフィンクスと猿石)

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スフィンクスとは古代エジプトやアッシリアで、神殿・王宮・墳墓の守り神として作られた顔が人間でからだがライオンの石像です。有名なものはエジプトのギザの大スフィンクスで,長さ 73.5m,高さ 20m,顔幅 4mという巨大なものです。

一方、猿石は奈良県の明日香村や高取町にある石造です。目的が判らない謎の石造物ですが元々は梅山古墳(現・欽明天皇陵)の堤に置かれていたようですので墓守としてスフィンクスと対比しました。この土鈴のモデルは高取城近くにある猿石で高さ103cm、幅80cm、奥行き110cmの大きさです。

また、底面に描いたものは古代エジプトのシンボルの一つで月を象徴する「ウジャトの目(天空神ホルスの左目)」と緑の勾玉です。

2015年3月作品

横穴式石室 石舞台古墳

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横穴式石室(よこあなしきせきしつ)を土鈴にしました。

横穴式石室とは、日本においては、古墳時代後期に古墳の横に穴をうがって遺体を納める玄室へつながる通路に当たる羨道(せんどう)を造りつけた石積みの墓室のことをいいます。

吉備の古墳において、横穴式石室は5世紀前半に始まり、6世紀以降に本格的に導入されました。当初、形状はばらばらでしたが、こうもり塚古墳の出現によって共通した構造をもつようになりました。こうもり塚古墳は全長100mの前方後円墳であり、当時の吉備では最大規模を誇っています。

鈴口は石室の羨道をイメージしてみました。

この土鈴のモデルとしたものは奈良県明日香村にある石舞台古墳(いしぶたいこふん)です。古墳時代後期の古墳で国の特別史跡に指定されています。 元は土を盛りあげて作った墳丘で覆われていましたが、その土が失われ、巨大な石を用いた横穴式石室が露出しているので石組みの構造がよくわかります。埋葬者としては蘇我馬子が 有力視されています。

2015年3月作品

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