卓話 授与鈴の現況と課題 6ページ目

 

2.授与鈴の種別と分布状況

(1)伝統的授与鈴

[B群]その神社あるいはお寺に祀られている神様、仏様或いはそれに関連したものを模した類のもの つづき

天狗鈴(那智大社)

◇天狗鈴(那智大社)

鳥取県の大山にも似た形のカラス天狗土鈴があります。

 

狐鈴(太鼓谷)

◇狐鈴(太鼓谷稲成)

太皷谷稲成神社は、島根県鹿足郡津和野町にある神社で通称「津和野のおいなりさん」。ここの名前は稲荷でなく稲成と書くようです。 所説はありますが日本三大稲荷の一つ、とか日本五大稲荷の一つに数えられることがあります。島根県内では出雲大社に次いで2位の年間参拝客を数えるとのこと。

お稲荷さんの狐鈴は他にも伏見稲荷大社(京都府)、最上稲荷(岡山県)、源九郎稲荷(奈良県)等、数多くみられます。

 

薬壷鈴(室生寺)

◇薬壷鈴(室生寺)

画像のものの他に石楠花が描かれた薬壷鈴もありました。

室生寺では他にも宝珠や五重塔も土鈴になっています。

鳥兜鈴(誉田八幡宮)

◇鳥兜鈴(誉田八幡宮)

夏祭りに楽人が被る鳥兜(とりかぶと)を模したものです。

誉田八幡宮で土鈴が授与された始めたのは昭和10年代に起こった土鈴ブームの頃で、当時は鳥兜と埴輪の二種であったそうです。

 

 

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