鈴散歩 栞第36号 平成4(1992)年6月

 

目次

[1]  第37回神戸土鈴友の会のご案内
[2]  第36回神戸土鈴友の会の記録
   注文土鈴の配布 渡辺石芳作 花札鈴
   特注鈴の頒布 萩原輝幸作 神戸百景のうち神戸港に因んで錨の土鈴 山田 旺氏創案
[3] 鈴 散 歩 日本土鈴館を訪ねて 立石了巳
[4] 鈴 情 報
  (1)東京の土鈴について 三輪喜貞
  (2)四日市市水谷照吉氏訪問 三輪喜貞
  (3)相沢市太郎さん訪問記 進藤勝哉
[5] 卓 話 一期一会(作家との出会い) 川西誠治
[6]  一つの鈴
  (1)故野田末吉氏土鈴について 河井克元
  (2)猿土鈴(三猿)と庚申会(待)について 進藤勝哉

 

日本土鈴館を訪ねて 立石 了巳

 ○○○を見ずして○○○を語るなかれと言う言葉がありますが、自分は日本土鈴館を見ずして土鈴を語るなかれと勝手に信じていたので、かねてより日本土鈴館には是非行ってみたいと心に決めておりました。

 そこでは、土鈴をこよなく愛する人の姿を問近に見ることができ。何かを学べるであろうと思ったからであります。

 5月4日・5日の連休に名古屋での所用を兼ね息子の運転で妻と3人、自宅を午前4時30分 に出発しました。途中郡上八幡で約1時間休憩し午前10時、日本土鈴館に到着しました。

 土鈴館、ふるさと館、ぬくもり通り、やすらぎ館の4棟を総称したものが日本土鈴館であり、土鈴のほか凧、土人形、お面、こけし、張子、木玩、竹ワラ細工、提灯、御殿まり、など全国郷土玩具2万余点も展示されており郷愁を誘い心のやすらぎをあたえてくれるものがありました。

 館内の1万数千点にのぼる全国の土鈴のなかには、川西先生の創作土鈴展、神戸土鈴友の会コーナー、三十鈴会の展示品もあり心強く感じました。陳列された土鈴はキチンとジャンル分けされており丁寧な説明書もそばに添えてありました。

 連休でかなり混雑していたにもかかわらず遠山館長自ら親切に説明して頂き、長崎県から来た4人のグルーブと一緒にコーヒーを御馳走になりながら雑談しました。

 即売コーナーでは割引して頂いたり、未公開品の貴重な「郡上おどり」の土鈴までプレゼントされました。

 見学者の寄せ書きには「パンフを見て京都から来ました。想像以上で嬉しい楽しい1日でした。又来ます。」「スキーの帰り道でやっと立ち寄ることができました。想像以上で素晴らしい。もっとゆっくりしたかったのにー」「婦人会で来ました。とても素晴らしいの一言につきます。」

 「19才の私でも懐かしい思い出が思い出された。」「すごい。ほしいものがいっぱいあった。」「展示方法について教えられるところがありました」等々と書かれてあり興味深く拝見しました。

 遠山館長さん、ほんとに有り難うございました。

 

 

 

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