奈良時代初め和銅2年(709)の開山以来、津はもとより全国の人々から海上安全、五穀豊穣、所願成就の観音様として深く信仰を集めており、日本三観音の一つとも言われています。
室町時代には将軍足利義教が勅命を奉じ三重塔を建立したり、豊臣秀吉が出陣の際に祈願を行ったりしました。
江戸時代は津藩主藤堂家の祈願所として特別の加護を受け、城下町津の「守り仏」として、大門町という寺内町を形成し、「伊勢は津でもつ。津は伊勢でもつ。」と唄われた津の中心として、全国にも名を知られました。
五重塔は新しく、三重県下初の純木造五重塔として2001年に建てられたものです。
なお、日本三観音とはこの津観音の他に浅草観音(東京都台東区 金龍山浅草寺) 、大須観音(愛知県名古屋市中区 北野山真福寺) が挙げられるようです。
様式 | 指定 | 創建 | 改築 | 高さ | 特徴 | 備考 |
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五重塔 | - | 平成13年(2001年)5月 | - | 21m | 木造本瓦葺 | 三重県下初の純木造五重塔 |
![]() 塔 2006年(平成18年)12月 |