第78代、二條天皇の陵。
北野天満宮や平野神社の近くにあるですが付近に「香隆寺」っていうお寺は見当たりません。永万元年(1165)七月二十八日に、後白河法皇の第一皇子・二条天皇が崩御し、翌日に入棺、八月七日に、香隆寺の野で火葬され香隆寺本堂に遺骨が納められています。さらに、嘉応二年五月十七日に二条天皇の遺骨は、香隆寺本堂から境内に造営された三昧堂に改葬されました。
この香隆寺は皇室ゆかりの由緒あるお寺でしたが、鎌倉時代以降に廃絶して、その正確な位置は不明となりました。現在の京都市北区の衣笠山から船岡山一帯と諸説ありましたが、明治二十二年(1889)に、その跡地を推定して、二条天皇香隆寺陵が造られました。