JR和歌山線御所駅、または近鉄御所駅から国道24号線を南へ約400m（歩約5分）、葛城の道を歩き始めるのに鴨族ゆかりの鴨都波神社からスタートすることにしました。
　葛城、金剛の山麓は古代の大豪族、鴨族の発祥地であり、全国に分布する鴨社（加茂）の源です。その末流は全国にひろがり、鴨（加茂）の郡名だけでも、安芸、播磨、美濃、三河、佐渡の国々にみられ、郷名に至ってはさらに多く、また京都の上賀茂神社と下鴨神社をはじめ、全国に分布している多数の鴨社も、すべての源をこの地に発するそうです。
　この葛城の地に鎮まる鴨社としては、この鴨都波神社（下鴨）のほかに、高鴨神社（上鴨）、御歳神社（中鴨）の三社があります。
　また、鴨都波神社の約300m南には孝昭天皇陵があります。孝昭天皇は第5代の天皇で実在しないし、陵も古墳ではないけれど、この地に比定されているのはこの地と大和朝廷の発祥との関連の深さが感じられます。

境内	参道の狛犬・吽形のはずだけれど口が開いている	参道の狛犬・阿形