秋田 北浦土人形 杉山ハヤトさんのお土産土鈴

 

田沢湖・河童とクニマス鈴

田沢湖・河童とクニマス鈴

第141回例会

2011(平成23年)7月10日にて

 

 田沢湖の大沢にはカッパ淵と呼ばれる所があり、カッパの伝説が残っています。

 田沢湖の大沢と呼ばれている湖畔で馬を水浴びさせようと近くの木に馬をつないでおくと、 カッパが手綱を解いて湖の中に引きこんでしまうといわれていました。

 ある日、カッパが馬を引き込もうとした所、逆に馬に引っ張られてしまい、とうとう村人たちにつかまってしまいました。 村人はカッパを大きな松の木に縛り付けました。カッパは泣きながらこれまでのことを詫びました。(大沢には「河童の涙の松」と呼ばれる大きな松の木があります。)

 その後、大沢ではたくさんのクニマスが獲れるようになりその場所はカッパ淵と呼ばれるようになりました。

 さて、このクニマスは田沢湖に棲む固有種です。しかし、残念ながら戦時中、田沢湖に玉川強酸性水流入によってあっという間にその姿を消してしまいました。

 田沢湖のクニマスを河童が抱いているのは、もう一度湖に伝説と共に多くの魚たちの復活を望む姿です。

 田沢湖の再生を願って・・・

  土鈴添付の説明書より

 

補足説明

 クニマスは2010年に山梨県の西湖で見つかりました。これは1930年代に田沢湖から移された個体の子孫とみられます。 一方、田沢湖では発電の影響による湖の酸性化で1940年代に絶滅していました。

 秋田県仙北市と市民団体がネットワークを組んで山梨県から貸与されたクニマスを用いてクニマスの復活に挑戦しています。

 

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ナマハゲ

ナマハゲ

第181回例会

2021(平成3年)7月18日にて

元々4月例会で頒布予定だったがコロナで例会休止となったために延期

 

 秋田を代表するものの一つに「なまはげ」が あります。なまはげは男鹿半島に古くから伝わ る伝説の鬼であり、大晦日や小正月行事にその 風習が残っています。

 男鹿半島の地域によって、その説は多少違い をみせるものの、わらの衣を被って、鬼のよう な形相の面をかぶり、各家々を回ります。なまはげは、手厚くもてなされ、時にその家の子供 たちに、いたずらをしないように、親の言うこ とを聞くようにと説教をします。説教と言って も生やさしいモノではなく、「悪い子はいねえが~。」と恐ろしい形相で迫り、手には木で作った 大きな包丁を持ち、山へ連れていこうとするの ですから、子供たちにとっては、ありがたくな いおまつりなのかもしれません。

 なまはげ伝説の一つを御紹介しましよう。男 鹿の深山には鬼が住んでおり悪行の限りを尽く していました。困り果てた村人は一計を案じ、 一晩のうちに1000の石段を積むことが出来 たら毎年娘をさし出す、出来なければ村にはお りてこない事という賭(かけ)を申し入れまし た。鬼どもは怪力を用い、石段は夜明け前にで き上がりそうになりましたが、村人たちは、夜 明けを告げる鶏(にわとり)の鳴き声を真似て、 鬼たちをまんまとだますことができました。そ の時石段は九九九段目で鬼たちは賭けに負けた 悔しさに、そばにあった千年杉を引き抜き逆さ まに地面に突き刺して山にもどったという話で す。恐ろしいながらも、秋田の人々に愛されて いるなまはげをユーモラスに作りました。お気 に入り頂ければ幸いです。

 土鈴添付の説明書より

 

 

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